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ちぢめて・のばして・ゆるめて・しめて……、朝1分 夜1分でカラダが軽やかカイテキに生まれ変わる軽・楽(かる・らく)体操の決定版。日々の仕事に、日々の家事におわれるあまりカラダを動かすのが面倒だという“ぐうたらさん"でも簡単に取り組める。ゆるゆる健康運動指導士が唱える明るく楽しく、動けるカラダの維持づくりを紹介します。
著者:吉田 真理子(よしだ まりこ) ➡詳細はこちら
膝痛、腰痛、肩こり改善長生きフィットネス.com
シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家
吉田真理子です。
本日も手、そして脳を活性化させるお話です。
脳における手の支配領域は大変広く
手を動かすと、脳は強い刺激を受け、
その刺激は脳のきわめて広い範囲に伝わります。
というのも、
脳の感覚中枢や運動中枢で最も広い部分を占めているのが、
手や指を支配する領域だからです。
手や指にかかわる領域は、足の4倍も広いといわれています。
そして、手の指を積極的に動かせば、それだけ広い範囲の脳の領域を刺激することになり、
脳の血流量が大幅に増加することにが分っています。
脳の血流がアップすれば、より多くの酸素や栄養が脳に送られることになります。
その結果、脳は活発に働くようになるわけです。
手は「第二の脳」と呼ばれ、
身体の中でも脳との結びつきが最も密接だと考えられています。
たとえば、ペンで字を書く、針に糸を通す、といったきわめて繊細な動きができるのも、
手と脳の結びつきがとても強いからなのです。
脳の一番外側を覆う部分を、大脳皮質といいます。
大脳皮質は、いくつかの領域に分かれ、
動作にかかわる領域として特に重要なのは、
知覚を担う領域(感覚中枢)と、運動を担う領域(運動中枢)です。
感覚中枢と運動中枢の神経細胞が活発に働いて情報をやりとりし、
一つの複雑な神経回路を作ります。
この回路で、神経細胞同士の情報伝達を担うのがシナプスと呼ばれるものです。
脳に刺激を与えれば与えるほど、
情報の伝達量が増え、
シナプスは大きく発達することが分っています。
つまり、手を積極的に動かすと、
脳の血流量が増えるとともにシナプスが発達し、脳の働きがよくなるわけです。
では、手や指をあまり使わないでいるとどうなるのでしょうか?
脳をボーっとさせる。考えることをやめちゃうとどうなるでしょうか?
なんと、なんと。(;^ω^)
大脳の感覚中枢や運動中枢にある神経細胞野の活動が低下し、
刺激も少ないため血流量が減り、神経細胞は死滅してしまうのです。
一度死んだ神経細胞は、二度と生き返りません。
こうした状態が続くと、脳は次第に萎縮し、
物忘れがひどくなったり、ボケを招いたりします。
広い範囲で死滅が起こった場合、脳梗塞や重い脳血管性の認知症を引き起こすこともあるのです。
逆に言うと、ボケや脳梗塞は、脳の血流を増やせば防ぐことができます。
脳の血流がよくなれば、死滅した神経細胞があっても、
ほかの神経細胞が活発に働いて、
死滅した細胞の働きをある程度補ってくれることが分っています。
ところで、脳内におけるシナプス密度(シナプスの発達度合いを示す指標)は、
一般に15歳を超えると急に下がってきます。
これは誰にでも起こる、一種の老化です。
15歳から老化…かなり衝撃的ですね(*_*;
しかし、脳に刺激を与え続けれていれば、
一つ一つのシナプスが複雑になり、
脳の老化を食い止めることもできるのです。
実際、15歳以上の人に手を動かすといった訓練をしてもらったところ、
シナプス密度の下がり幅が緩やかになり、
複雑なシナプスが多くなったという実験結果があります。
つまり、脳は手の使い方次第で若さを保つことができ、
たとえ80代であっても、トレーニングをすれば50代の脳を手に入れることができるということです。
逆に、使わなければ、50代でも80代の脳になってしまうのです。
“(-“”-)”
実際、手や指をあまり使わない人には脳血管の詰まりが多く見られます。
以上のことから、脳の老化を防ぐために、
手や指を積極的に動かすことがいかに重要であるか
お分かりいただけたでしょうか?
本日の1分ストレッチ
★ 手の体操2 「親指小指」★
・両手をグーの形にする。
・右手は親指、左手は小指を立てる。
・「せーの」で入れ替える。(右が小指、左が親指)
・交互に繰り返し。