♪Amazonで好評発売中です♪
ちぢめて・のばして・ゆるめて・しめて……、朝1分 夜1分でカラダが軽やかカイテキに生まれ変わる軽・楽(かる・らく)体操の決定版。日々の仕事に、日々の家事におわれるあまりカラダを動かすのが面倒だという“ぐうたらさん"でも簡単に取り組める。ゆるゆる健康運動指導士が唱える明るく楽しく、動けるカラダの維持づくりを紹介します。
著者:吉田 真理子(よしだ まりこ) ➡詳細はこちら
膝痛、腰痛、肩こり改善長生きフィットネス.com
シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家
吉田真理子です。
本日も手、そして脳を活性化させるお話です。
ちょっと気持ち悪い絵ですね。(;^ω^)
この写真は【ホムンクルス】と呼ばれる、
脳の大脳皮質の運動野、感覚野における
身体の各部位が占める面積を表したものです。
今から50年ほど前にカナダのペンフィールドという学者さんが
脳に一か所ずつ電気刺激を与えながら(!!)、
脳のどの部分が身体のどこに対応しているかを
実験で確認し、その結果をまとめたものです。
ちょっとあまり想像したくないです。汗
大きい部位ほど神経支配が発達しており、繊細な感覚を持ち、細かい作業が可能となっています。
その前提でこの写真を見てみると、
手や口が異様に大きいのもうなずけます。
人間の身体の中でも、手の指や口の中ほど感覚が鋭敏で細かく動く部分はありませんね。
人類は直立歩行をすることによって、手の自由を獲得し、脳を高度に発達させる道を歩みました。
脳が重くなっても歩行に支障がない姿勢を得たことも、脳の発達を促したと考えられています。
前回も述べましたが、ヒトが他の高等哺乳類と決定的に違うのは、
10本の指を自在に操ることができることです。指先にはたくさんの神経が集まり、脳に直結しています。
そのため指先は「脳のアンテナ」と呼ばれるほどです。
その指先の働きをよくすれば、脳を活性化するということは容易に想像できます。
それを裏付けるように、二十年ほど前から
「指を使うと、脳細胞が刺激されて脳が活性化する」というさまざまな研究が、
国内外の脳科学者から発表されてきました。
私たちの日常生活では、指の運動は、
物をつかんだり、筆記用具を使ったり、
はさみや包丁を使う程度のことしかしていません。
(はさみや包丁を使う職人さんは、この場合別と考えてくださいね)
人によってはパソコンのキーボードをたたくという運動もしていますが、
それとて、熟練者にとってはあまり脳の刺激にはなりません。
また、両手の指先を同時に使うものとして、
楽器演奏があります。
特にピアノ、キーボードやギターはすべての指がバラバラに動きますから、
脳を鍛えるには効果的だと考えられます。
とはいっても、これは素人のレベルの話。
プロの演奏家はその楽器に必要な指先のすばやい動きを無意識にできるよう、
高度に訓練しているので、脳に負担をかけていないのです。
彼らは、指の動きで脳に刺激を与えているのではない、ということです。
しかし、高度に手先を使う人たちはボケにくい。
なぜならば。
複雑な指の運動が脳を活性化するといっても、
何も考えず指を動かすだけでは脳は決して喜びません。
脳によいからという義務感でやっても、面白くないものはすぐに飽きてしまいます。
その点、美術や手工芸などは、物を作る喜びが伴いますから、
脳は指先の繊細な末梢神経と連動して集中力を発揮し、大いに活性化するのでしょう。
そこでおすすめなのが、そういったことを趣味として行うという方法です。
指先をたくさん使う趣味は楽器演奏の他に
絵画(水彩画、スケッチ、クロッキー、イラストなど)、
編物、パッチワーク、ぬいぐるみ、折り紙、洋裁などの手芸、
さらには園芸、料理、陶芸、日曜大工、模型工作、囲碁、将棋などが考えられます。
特に絵画や手工芸、料理などは指を繊細に使うだけではなく、
手順や段取りを考えるなど、前頭葉をフルに活動させます
一石二鳥にも三鳥にもなるのです。
手順や段取りを考えるなど、前頭葉をフルに活動させるという点でいえば、
ビジネスから引退しない、ということも選択肢に入るかもしれませんね。
これらの趣味は「ボケ防止」につながるとしてよく奨励されますが、
「ボケないために何をしようか」などと後ろ向きの発想を持つことよりも、
仕事以外にも生きがいを持つとか、
心から通じ合える人の輪を作ろうというような、
前向きの発想で取り組むことが大切です。
もちろん、好きで好きでたまらないお仕事ならば、
そこに没頭できることも幸せですよね。
本日の1分ストレッチ
★手指の運動その2★
② 手の体操1 「10数え」
・両手をパーの形に開く
・両手同時に1本ずつ折りながら、10数える。(5まで数えたら開いてくる)
・右手の親指を折った状態でスタート。両手で1~10数える。
コメントの更新情報