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転倒予防

2014-11-06

シニアと転倒予防の話 5

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kega_il006 膝痛、腰痛、肩こり改善長生きフィットネス.com シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家 吉田真理子です。   今回は、骨折についてのお話です。 文字通り、骨折り損にならないように 知っておいていただきたいことになります。     厚生労働省:国民生活基礎調査,2010 によると 「要介護」と認定される原因のなかで、「骨折・転倒」は全体の約10%を占め、 ワースト5に入っています。 kega_il001   けがの中で骨折の占める割合は、上半身と下半身を合わせると8.7%、 大腿骨など下半身の骨折のほうが、立ち歩くことができず、 寝たきりの原因となることも多いのです。   特に大腿骨頚部骨折では 歩く能力を回復するのに時間がかかり、 1年後になっても2割が 寝たきりになることがあります。     また歩けたとしても、 転倒の恐怖感から外出しなくなり、 急速に心身の健康状態が 悪化することも多いのです。     大腿骨頚部骨折は、 高いところから落ちたりしなくても起こります。 その原因を調査すると、 立った位置からの転倒が7割を占め、 階段や段差の踏み外しを含めれば 8割に上ります。 kega_il007     先にも述べたように 筋力低下などで転倒しやすくなるだけでなく、 骨粗しょう症で骨がもろくなっていることも 背景にあるのです。 cb07_06_daitaikotsu1687f2e1   ★今日の1分フィットネス★ 転倒原因であるつまづきを予防する エクササイズ つまづく要因の1つに、すり足で歩く、つま先が上がらない 脚を持ち上げる力が不足してくる、などがあげられます。   これらを防ぐために 脚の付け根の筋肉の強化が大事になります。 エクササイズ   1.背筋を伸ばして椅子に座る 2.足の付け根の力を入れて、  足踏みするように膝を持ちあげる。 3.背中、腰が丸くならないように気をつけましょう 4.同じ運動を、上から手で押さえて抵抗をかけて行う。 10回ずつ。 5.足の付け根のストレッチをする。   実際のやり方は動画をご覧ください・


2014-11-06

シニアと転倒予防の話4


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シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家

吉田真理子です。

 

今回は、シニア世代転倒の原因について

お話します。

転ばぬ先の杖と思って、お付き合いくださいね。(^◇^)

 

60歳以上を対象とした国の調査によると、

自宅内で転倒した人は年間に9.5%、

屋外で転倒する人は9.1%。

ほぼ同じくらいです。

 

そう、お家の中でもかなりの率で転ぶんです!

気をつけなくてはいけませんね。

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国立長寿医療研究センター病院長

原田 敦 先生の研究によると

 

屋外での転倒は

歩道上が最も多く、建物の敷地内、

屋外の階段、歩道と車道の区分のない道路、

公園・広場などが続きます。

自宅での転倒は庭が最も多く、

次いで居間・茶の間・リビング、

玄関・ホール・ポーチ、階段、

寝室と続き、

ここまでで全体の10%以上。

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しかし、自宅を大きく室内と庭に分けると、

室内での転倒のほうが多くなります。

(お庭のない家庭環境の方も多いですし。(^^ゞ)

 

とくに年代が上がるにつれ、

室内での転倒の比率が高くなります。

(60-74歳と75歳以上を比較した場合)

 

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原因としては、

住宅の構造などの外的な要因と、

本人の年齢や運動機能、疾病、

内服薬、転倒した経験などの

内的な要因があります。

 

内的な要因としては

筋力の低下を中心とした身体的な要因が大きいですが、

それ以外にも、認知障害などの精神的機能も関連しています。

 

 

外的な要因としては、

滑りやすい床、暗い廊下、手すりの不備などがあげられます。

 

それに加え、はしごや踏み台の使用、階段、ベッドの使用など、

個人の運動能力に適した生活様式であるかどうかも

考える必要があります。

 

これらの内的・外的転倒リスクが重なると、

さらに転倒の危険性は増加します。

 

海外では、

転倒リスクが4つ以上重なると、

1つの場合の3倍から7倍に

リスクが増えるという報告があります。

 

長くなりますので、次回に続きます。


2014-10-30

シニアと転倒の話3


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シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家

吉田真理子です。

 

転倒予防の話の続きです。

 

転倒予防リスクのチェックはやっていただけましたか?

その中に、4種類以上のお薬を飲んでいるか?

という項目がありましたね。

 

お薬は、疾患の治療のために処方されているので、

医師の指示に従って飲むことが必要です。

しかし、4-5種類以上の薬を重複して服用しているシニアは

転倒リスクが高いと国内外で報告されています。

 

欧米では、薬を徐々に減らす薬剤調整をすることによって、

転倒を減少させた例が報告されています。

(Zermanskyら、2006)

 

 

鎮静剤・抗不安薬・睡眠薬・抗精神疾患薬・降圧剤などは

副作用として、めまい・ふらつきや脱力、注意力低下、失神、低血圧を生じさせることがあります。

これらの薬の副作用が転倒を誘発することは、多くの研究で明らかにされています。

 

 

多くの薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に相談してみるといいでしょう。

(くれぐれも勝手に自己判断で減らさないでくださいね)

睡眠薬は、就寝準備を全て整えてから飲むといった心がけが必要です。

 

 

 

参考文献:田中喜代次・大久保善郎(2011)転ばない歩き方。マガジンハウス:東京

武藤芳照(2008)転倒予防医学百科、日本医事新報謝、東京

 

 

 


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