シニアと転倒予防の話4
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著者:吉田 真理子(よしだ まりこ) ➡詳細はこちら
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シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家
吉田真理子です。
今回は、シニア世代転倒の原因について
お話します。
転ばぬ先の杖と思って、お付き合いくださいね。(^◇^)
60歳以上を対象とした国の調査によると、
自宅内で転倒した人は年間に9.5%、
屋外で転倒する人は9.1%。
ほぼ同じくらいです。
そう、お家の中でもかなりの率で転ぶんです!
気をつけなくてはいけませんね。
国立長寿医療研究センター病院長
原田 敦 先生の研究によると
屋外での転倒は
歩道上が最も多く、建物の敷地内、
屋外の階段、歩道と車道の区分のない道路、
公園・広場などが続きます。
自宅での転倒は庭が最も多く、
次いで居間・茶の間・リビング、
玄関・ホール・ポーチ、階段、
寝室と続き、
ここまでで全体の10%以上。
しかし、自宅を大きく室内と庭に分けると、
室内での転倒のほうが多くなります。
(お庭のない家庭環境の方も多いですし。(^^ゞ)
とくに年代が上がるにつれ、
室内での転倒の比率が高くなります。
(60-74歳と75歳以上を比較した場合)
住宅の構造などの外的な要因と、
本人の年齢や運動機能、疾病、
内服薬、転倒した経験などの
内的な要因があります。
内的な要因としては
筋力の低下を中心とした身体的な要因が大きいですが、
それ以外にも、認知障害などの精神的機能も関連しています。
外的な要因としては、
滑りやすい床、暗い廊下、手すりの不備などがあげられます。
それに加え、はしごや踏み台の使用、階段、ベッドの使用など、
個人の運動能力に適した生活様式であるかどうかも
考える必要があります。
これらの内的・外的転倒リスクが重なると、
さらに転倒の危険性は増加します。
海外では、
転倒リスクが4つ以上重なると、
1つの場合の3倍から7倍に
リスクが増えるという報告があります。
長くなりますので、次回に続きます。