シニアと転倒の話3
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ちぢめて・のばして・ゆるめて・しめて……、朝1分 夜1分でカラダが軽やかカイテキに生まれ変わる軽・楽(かる・らく)体操の決定版。日々の仕事に、日々の家事におわれるあまりカラダを動かすのが面倒だという“ぐうたらさん"でも簡単に取り組める。ゆるゆる健康運動指導士が唱える明るく楽しく、動けるカラダの維持づくりを紹介します。
著者:吉田 真理子(よしだ まりこ) ➡詳細はこちら
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シニアフィットネス・長生きストレッチの専門家
吉田真理子です。
転倒予防の話の続きです。
転倒予防リスクのチェックはやっていただけましたか?
その中に、4種類以上のお薬を飲んでいるか?
という項目がありましたね。
お薬は、疾患の治療のために処方されているので、
医師の指示に従って飲むことが必要です。
しかし、4-5種類以上の薬を重複して服用しているシニアは
転倒リスクが高いと国内外で報告されています。
欧米では、薬を徐々に減らす薬剤調整をすることによって、
転倒を減少させた例が報告されています。
(Zermanskyら、2006)
鎮静剤・抗不安薬・睡眠薬・抗精神疾患薬・降圧剤などは
副作用として、めまい・ふらつきや脱力、注意力低下、失神、低血圧を生じさせることがあります。
これらの薬の副作用が転倒を誘発することは、多くの研究で明らかにされています。
多くの薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に相談してみるといいでしょう。
(くれぐれも勝手に自己判断で減らさないでくださいね)
睡眠薬は、就寝準備を全て整えてから飲むといった心がけが必要です。
参考文献:田中喜代次・大久保善郎(2011)転ばない歩き方。マガジンハウス:東京
武藤芳照(2008)転倒予防医学百科、日本医事新報謝、東京