怖い絵 泣く女篇 (角川文庫) 文庫 – 2011/7/23
中野 京子 (著)

『怖い女?!』
2021/5/25 08:36

自慢じゃないが、グロとホラーは全くダメである。最初のきっかけは、小学校低学年の頃に、小学生図鑑で見た「地獄絵図」。衝撃とショックに打ちのめされた。恐らくひと月以上引きずっていたように思う。

次なるショックは、『太陽にほえろ!』のジーパン刑事(松田優作)の殉職。
白いデニム上下がまぁ無惨な血だらけのなかなかにエグいシーンが延々と続く。(o>ω<o)

イヤっもうっ!無理無理無理(号泣)

お化け屋敷も、もってのほか!!
デパートの屋上にあった子供用のお化け屋敷ですら、号泣で駆け抜け(あっちにゴン!こっちでドカン!)るテイタラク。
→ 一緒に行ったらこんなに面白いモノはないんだろう、10代後半では何度も悪友どもに両手両足掴まれ、担がれて中まで入った後、放置されるという目にあった。ホラーなエグいシーンがダメなのに加えて、驚かされ、脅かされることが確定している恐怖も、ダメに輪をかけた。

大人になり、ある程度そのようなものに近寄らないで済む生活を手に入れたのだが、想定外な遭遇は不可避である。

大好きなジャッキーチェンの映画の中で、
まさかの人が電柱粉砕機に突っ込まれミンチになるシーンを見てしまったり、

仕事で必要な救急法の講習会でのリアルな怪我再現ビデオだったり…(コレは、マジエグい(>_<))さらにその時の教官が、最初の救助隊として福島に入った人で、頼みもしない津波後のリアルな話をブチ込んでくれることくれること。
救急、救命措置のトレーニングは仕事柄必要なな為資格取得しているが、聞かなくていい、見なくていい、遭遇しなくていいなら、それに超したことはない。

鑑みて、今回の課題は無理だと思った。ギロチンの図やその後の惨状の絵が出てくるかと。
事実、作品10ボッティチェリの『ホロフェルネスの遺体発見』はそんな感じであったが、
思ったより心に傷としては刺さらなかった。
絵画というワンクッションあるものであり、怖さを際立たせるのは文章が主役という『怖い物語』であったために、視覚から来るインパクトがやや鈍かったのが救いになったのだろう。

願わくば、今後の人生においても、こういった光景とは無縁で過ごしたいものである。