「ほくそ笑むヲタク論」
2020/4/19 18:15

課題図書:『もっとヘンな名湯』

今度の課題は「ヲタク本」か。こういうノリは大好きだ。
「ヘンなものが放つ、意味も価値も受け付けないようなオーラ」とか『ヘンなものによる意味の無化作用』ななどという、中二病的な言い回しからしてガツンと来た。
間違いなくこの本は「『ヘンな温泉』ヲタク」が作っている!!

ほくそ笑む=陰で一人密かに笑う。そうそう、これこれ。
おそらく多くの人の賛同は集まらないであろうモノやコト、画像や映像を見つけて一ひとりニヤニヤする醍醐味。これがたまらない快感であり、たまに同じツボを持つ同志と巡り合い、「ねー!でしょでしょ!!」と少数派ならではの親近感に地味に狂喜乱舞するまさに『ヲタク』の世界。

8割の人がいいと思うものをいいといい、価値と値段は比例し、特盛ウンチク、雰囲気や情緒至上主義な人には「気持ち悪い」の一言。
それが「ヲタク」。そう、オタクではない。ヲタク。
オタクよりもっとディープなものに我々は興じているのだよという主張が「オ」と「ヲ」を使い分けさせている。自ら一線を引いて、「コッチの世界」にどっぷり身を置いているのだよ私は的な表現を自己満悦と主に書き綴るのがヲタク。

うーんとまとめて平たく言えば、「人には理解されなくても~、ヘンなもの(と思われてる)が大好きなんですワタシ~」と言いたい人が、自分の世界でツボにハマったものを眺めてニヤニヤするのが「ヲタク的ほくそ笑んでる」姿なのだ。

ヲタの好きの対象は神羅万象千種万別にわたる。アニメヲタ、ジャニオタ、ゲーム、戦国武将、などあげていけばきりがない。言っちゃなんだが、城村先生も「編集ヲタ」とくくってしまってもいいほど(本業だからというには変態性が突き抜けてる、と私のヲタ検知アンテナが感じている。)だと思う。

さて、今回この文章はどう評価されるのか?やはり「気持ち悪い。」で片づけられるのか?それとも?


#ふみサロ
#城村典子
#後藤勇人

追記:この作品は、父滅の刃作品の代わりに第2弾「本から生まれたエッセイの本」に収録された。本来、がっつりのヲタク文なので、陽の目を見ることは無いと思っていたのだが・・・(^_-)-☆