まりねえです。
フィットネスナビゲーターです。
長文です。
皆様は日本舞踊を
ベースにしたNOSS(日本踊りスポーツサイエンス)というプログラムをご存じですか?
由緒正しい、西川流家元発信の日本オリジナルプログラムです。
さて、その家元からのメルマガの一通にまりねえ、シビレました。感激しました。即座に返信して、ブログで紹介させてください!!とお願いし、了解していただいたので、ご紹介します。(ちなみに、うちの母にきたマガだったんですが、たまたま目にして、暴走したまりねえです。)
以下、原文通り。
西川右近です。
今日は認定コースでいつもの話とは違う話をしました。
はじめて行なったアメリカ公演の話です。
1984年、家元になったばかりの私はアメリカ公演を企画しました。
そのとき文化交流基金にいただいた1000万円を基に、自分でいろんなところをかけずりまわってお金を集めました。渡航した出演者、スタッフは総勢40名余、大きな公演になりました。
初めて自分で企画したアメリカ公演は、出発するまでも波乱万丈でした。
一番印象に残っているのは、アメリカで最初に到着したテキサス州デントンという小さな街です。大学の講堂をつかって、公演の前にワークショップをすることになっていました。
それは三味線も歌も鳴物も入って、舞踊家も大勢でて舞台を使った本格的なものでした。
化粧も済んで衣装も着て準備万端、意気揚々と舞台に行くと、そこに待っていたのは
“からっぽの客席”でした。
はじめようにも、だれもいないからはじめられません。
これはどういうことか、と責任者と連絡をとろうとおもっても、不在でわかりません。
私は、だれもいない悔しさ、準備不足の自分を責めて怒り心頭でした。
どうしようか…、このまま中止しようか。
そう思ったところに、客席のすみを歩いている12人ほどの団体をみつけました。
それは授業で劇場見学をしている先生と生徒のグループでした。
「彼らを引き止めて!お客さんになってもらおう」
通訳が走っていき、カーネル・サンダースのような顔をしたおじいちゃんの先生に相談すると「ぜひみせてください」という答えでした。
時間は午前、その生徒たちに向けて、出演者全員で一生懸命ワークショップをしました。
お昼を挟んで、「午後にも帰ってきてくれる?」と聞くと生徒たちが答えました。
午後に客席を見ると、先生の姿がありません。
「あ、生徒を押し付けて逃げたな」と思ってよくみると、なぜか観客は30人ほどに増えていました。どうやらそのカーネルサンダースに似た先生は、外で歩いている生徒たちに声をかけてくれていたのです。
ワークショップが終了したあと、学生達に聞きました。
「面白かったですか?」拍手がわきました。
「では、チップを下さい。25セント玉を出してください」
「???」学生達はけげんな顔です。
「明日もう一度、ここでワークショップをやります。みなさんその25セント玉で、友達に宣伝してください」
終了後、我々も暗くなるまで大学でチラシ配りなど、デモンストレーションを行ないました。鳴物演奏家達も演奏協力してくれました。
翌日、もう一度ワークショップを開催しました。
開催前、客席をみるのが恐い私は
「客席、入っている?」とスタッフに言いました。
会場を見てきてくれたスタッフが帰ってきました。
「4人いますよ」
「そうか」
時間がきて、ワークショップが始まりました。
最初に踊った4人が、泣きながら帰ってきました。
「家元、いますいます、たくさんいます!」
ええ、っと舞台へ出ると、そこには…
超満員の観客席がありました。
うしろまでびっしりと座っています。
昨日の学生さんたちは、どうやら約束を守って25セントだけでなく、それ以上友達に話しかけてくれたようです。
インストラクターの皆さんは、いろいろ心配も多いでしょう。
お客さんが集まらない、知らない人が多い、クラスが続かない。
しかし、最初からスムーズに行くということのほうが少ないのです。
私も、最初からものごとが成功した試しがありません。しかし、けっしてあきらめない。創意工夫して、ありとあらゆる努力をします。ひとつの方法がだめなら、ちがう角度から。ふたつだめでも、みっつ、よっつ、いつつと果てしなくチャレンジし続けます。
最終的に勝つまで勝負し続けるのです。すぐでた答えがすべてではないのです。
そして、たとえ思った結果と違っていても、挑戦を続けたあとは、いままでの試行錯誤が自分の糧(かて)になったことがわかるのです。
多くの人が、ものごとがうまくいかないのを「システムのせい」、「社会のせい」にしたりします。しかし、私はけっして社会を責めません。どんな世の中でも、成功する人はいるのです。成功の可能性がなくなるのは、自分があきらめたときです。
その挑戦は、どれだけ時間がかかってもよいのです。
どうか皆さんも、ねばりづよく、気長にNOSSをつづけてください。
(≧▼≦)//
まりねえは、もっのすごい元気を頂きました。
日本舞踊は、いまや斜陽産業。衰退の道を歩んでいるそうですが(と、次期家元の千雅さんが自らおっしゃるほど)、日本文化のひとつ。強気でいてもいいんしゃない、と思っておりました。しかし、あえてアメリカに打って出る。そして、この話。決して、あぐらかいてるわけでない、すごい努力を家元自らが、目からウロコなアイデア?をもって、されてるその姿勢に感激しました。
来館者がすくないから、エアロよりヨガにお客様の目は向いてるから。
いくらでも言い訳は転がってます。悪条件の中では、モチベーションを保つのもキツいですが。
頑張らねば!!
そう思いました。
皆様も、あきらめずに。
゜+。(*′∇`)。+゜
一緒にぼちぼち一歩ずつ。
ね(^.^)b
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