今月の課題本

脳のなかの幽霊 (角川文庫)https://www.amazon.jp/dp/4042982115?ref=ppx_pop_mob_ap_share

まずはエッセイから

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私は畑のあぜ道を走って逃げている。赤い防空頭巾、白いブラウスに赤いモンペ。
バババババ!!という音と共に肩から脇腹にかけて、熱い鉛弾で地べたに縫い付けられる。咄嗟に触った脇腹には貫通しなかった弾の先が尖って触れる。
どこまでも青い空。機銃掃射で村人を一掃した機影は遥か上空に飛び去っていく。
死んだな…。雲ひとつない空を目に焼き付けて、瞼を閉じた。

魂の記憶なのか、DNAの記憶なのか…
私には機銃掃射で撃たれた記憶がある。
乾いたあぜ道も、着てる服も、肩から脇腹の縫い付けられる熱さも、脇腹から飛び出しきれず皮膚からその形のままに出っ張ってる銃弾の感触も、毎回同じで感覚もそのままを夢で見る。

空想でも想像でも妄想でもない。確かにこの身体が、手が、眼が、頭が覚えてるのだ。

現世で生まれてこのかた、戦争も銃撃も知らない人生を送ってきたはずなのに、この生々しい感覚はなんなのか。

失った手や足の感覚がそのままある、という幻肢の感じと根っこのところは同じだという確信がある。
根拠はないが間違いないと、脳が?DNAが?魂が?言っている。
輪廻転生か、はたまたパラレルワールドかも知れない。

最近「歩き巫女」活動をはじめた友人がいる。
吉原に行き、遊女の梅毒末期のような症状が出て大変な目にあったそうだ。
もちろん、何かに感染した訳ではなく彼女曰く「内部起因」だという。
単なる思い込みだけでそこまでの症状にはなかなかならないだろうから、
やはり、脳が?DNAが?魂が?記憶しているか、その憑依体質が災いした強い霊障に違いない。(その後彼女は滝行に行き、祓い清めを行ったそうだ)

 

そう思うと、手足があろうがなかろうが感覚が残ってるというのはまだ可愛い(と言ったら怒られるだろうが)。元々は現存していた自分の一部だった部位だ。肉体としては欠損しても、エーテル体なりアストラル体なりは現存していると考えれば、不思議では無い。

目に見えるものだけが全てでは無いのだよ、ヤマトの諸君。(謎)

 

__________________________________________________________________エッセイここまで

この本は生理学的、医学的な観点から脳の中で何が起こり、それが行動にどう表れているか、そのしくみについて実際の例を挙げながら、脳の働きを述べているものだ。(ということが、全体を要約読みから見えてきた。)

しかし、脳を切り開き、切り刻んでもその中で起こっている感覚や思考は見えない。手に取ることも、指し示すこともできない。
つまり「見えない」ものでありコトだという解釈をしたところ、

過去世の記憶なのか、DNAの記憶なのか、パラレルワールドの自分のものなのかわからないが、やたらクリアな記憶の話と結び付いた。

キメ?キメのセリフは、映像ごと脳内に湧き出たものであり、
同じニュアンスのセリフはあとからたくさん湧いてきたが、真っ先に出てきたもの、すなわち直観を優先することにした。